トミーウォーカーのPBW「シルバーレイン」のPC、アストラム・ヒッペアス(b52617)・霜月蒼刃(b52626)2名(+α)と同PBW「サイキックハーツ」のPC霜月蒼刃(d04677)・蒼城飛鳥(d09230)による日記等の雑記です。割と頻繁に背後も出てきますので苦手な方はご注意ください。基本的に背後はとっても痛い人です。
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遠い宇宙へ
2012-07-30 Mon 20:31
 手紙が届いた。

 それは、恐らく、ディアボロスランサーが旅立つ直前に書かれたもので。
時間もなかったから、きっと僕を探す余裕もなくて、誰かに託したのだろう。
それがようやく、僕の元に、届いた。
僕はベッドに腰かけ、震える手でそれを読む。




「…っ」
 雫が一滴、紙の上に落ちて文字が滲む。
慌ててふき取ったけれど、少し滲んでしまった文字は戻らなくて。
それがまたどうしようもなく切なく感じられて、込み上げてくる涙を必死で抑える。
 パシュは僕の顔を覗き込むような事も、慰めるような仕草をする事もなく、ただ、僕の背に背を預けてベッドの上に座っている。
 …大丈夫、ここにいるよ。
そんな背中から伝わるぬくもりが、僕を少しだけ落ち着けてくれる。
「つきちゃん先輩…」
 不甲斐なかったのは、僕の方。
色々なものを貰ったのも、支えて貰ったのも僕の方なのに。
僕なんか、いつだって何もできていなかったのに。
綴られた優しい感謝の言葉に、胸が締め付けられる。

 もう感謝の言葉も何もかも。届ける術が僕にはない。
…つきちゃん先輩はさよならという言葉は使わなかった。
――もしまた、出会える事があったら。
冷静に分析するならば、その確率は限りなく低い。
だけど。

 もし、今の僕に、つきちゃん先輩の為に出来る事があるのなら。
それは、笑顔で彼女を見送る事なんだろうと思う。
こんな僕の笑顔でも、先輩は好きだって言ってくれたんだから。
僕が泣いてばかりいたら、きっと心優しいつきちゃん先輩は、笑みを浮かべられなくなってしまうだろうから。
――僕が大好きだった、優しく温かなあの笑みを。

「……っ」
 涙を袖で、ぐいと拭う。
枕元のスタンドを消して窓から空を見上げ、遠い遠い宇宙を想う。

(泣いたりしたら、駄目、ですよね…。
…いつか、きっと。だから。ちゃんと、笑顔でお見送りしなくちゃ)

 精一杯の笑顔を浮かべ、宇宙に言葉を託す。
「…行って、らっしゃい」

 どうか、お元気で。
いっぱいいっぱい、ありがとうございました。
 …ねぇ、つきちゃん先輩。
最近はあまりお会いできていなかったけど、今だって僕、もう先輩より背が高いんですよ?
いつかもし、会うことが出来たならその時は。
きっともっと高くなっているからびっくりしないでくださいね?
もちろん身長だけじゃなくて、心もちゃんと成長できるように頑張りますから。

 ――胸に宿るこの切なさが、先輩や、お姉さんに対しての親愛ではない、何の感情から来ているものか、いつかきっと僕にもわかるだろう。
その時僕は、もっと大人になれているだろうか。

 想いを馳せる僕に、パシュが机に置かれたオルゴールを手に取り持ってきてくれる。
「パシュ…。うん、そうだね」
うなずいて、ゼンマイをまく。
簡易的なプラネタリウムの付いたそれは、メロディと共に、もう一つの星空を部屋の中に作り出す。
つきちゃん先輩にもらった、僕の宝物。

その優しい光とメロディは、きっと別の宇宙へ僕の声を届けてくれる気がした―――。



※背後より
まさか気づいてお手紙いただけるとは思いませんでした…っ。
ありがとうございます。
おかげでシルヴィスもちゃんと頑張って成長していけるものと思います。
せっかくの旅立ちをしんみりさせてしまっていたらすみません!!
そして勝手にこんなSSまで書いてしまってすみませんっ!!
何かの形で再会とか、声が届くとか、本当にあったらいいなぁ…。
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