トミーウォーカーのPBW「シルバーレイン」のPC、アストラム・ヒッペアス(b52617)・霜月蒼刃(b52626)2名(+α)と同PBW「サイキックハーツ」のPC霜月蒼刃(d04677)・蒼城飛鳥(d09230)による日記等の雑記です。割と頻繁に背後も出てきますので苦手な方はご注意ください。基本的に背後はとっても痛い人です。
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華呼の駆け落ち
2012-01-10 Tue 18:40
※これは遥か以前に書いた玖珂守いつきくん主役のSSです。
詳細(?)は↑の会話で。
ぶっちゃけ掲載許可は取ってないけど、みんな優しいから大丈夫だと信じてr(ごしゃ!)
登場人物に関しましては蒼刃の感情欄を見れば揃ってますのでわからない方がいましたらステシ等をどうぞw
ともあれ、SSは続きからですー。
 
 

 
「…華さん、私と駆け落ちしましょう」




「…はい?」
 突然の台詞にオレは小首を傾げた。
目の前にいるのは剣を持った紗夜宮だ。
「はい!!」
そして単語としては同じでありながら、疑問系だったオレとは対照的に、喜色満面に言い切ったのはオレの隣にいた華ちゃんだ。華ちゃんが元気なのは何よりだよな。
「って、ちょっと待ったーーーーーーーーーーーーーーーーーー!?」
「…何かしら?」
 オレの眼前に黒剣をぴたりとつきつけながら聞き返す紗夜宮。
そ、そそそそそそそそんな脅しにオレが屈すると思ったら大間違いだ!!!
オレは優雅に一歩後ろに下がって距離をとると(断じて後ずさったんじゃない!後ずさったんじゃないからな!)、びしっと指を突きつけた!
「い、いいいいいいいったい何がどうしてそういう事になったんでしょうか?」
 ふ…こんな時まで丁寧な対応を取ってしまう自分の紳士さが憎いな。
そんなオレの紳士さに打たれたのか、紗夜宮も一度その剣を退く。
「…私は華さんに幸せになって欲しいと願っていたわ」
「あぁ、それは全くもってオレも同意だ。華ちゃんはオレが必ず…」
「でも、玖珂守くんと一緒の華さんはいつも困ったり怒ったりばかりしているわ」
「全力で気のせいです」
「華さんというものがありながら、巫女やリリスが大好きで」
「誤解だ!オレは巫女好きでもリリス好きでもくのいち好きでもありません!」
「行かないでって言ってるのにGTにも行ってしまうんですっ」
 ひし!と紗夜宮にすがりついて涙目で訴える華ちゃん。
紗夜宮はそんな華ちゃんを片手でそっと抱き寄せると、空いた方の手でもう一度オレに剣を突きつけた。
「…だから私は決意したわ。華さんは、私が幸せにするしかない、と」
「芹香先輩…」
 うっとりとした様子で華ちゃんが瞳を輝かせている。
く…おかしい。どうしてオレの方が分が悪いんだ!?
いや、落ち着け、オレ。
いくら華ちゃんが紗夜宮の事を好きだったとしても、最終的にはオレを選んでくれるに決まっている!
オレと華ちゃんとの絆を信じるんだ!!
「生憎だったな、紗夜宮。華ちゃんを幸せにするという役目はオレg」
「…黒影剣奥義」
 ざくっ。
衝撃で3メートルほどふっとばされるオレ。
問答無用かよ!!
紗夜宮の卑怯なる不意打ちに、不覚にも地に伏す。
まずい、このままでは華ちゃんが無理矢理連れ去られてしまう…!
「芹香先輩…私、一生ついていきますねっ」
…無理矢理…だよな?うん。深く考えるのはやめておこう…。
紗夜宮は倒れたオレには目もくれず、華ちゃんを無理矢理連れ去ろうとしている。
仲良く寄り添いながら立ち去ろうとしているように見えるかもしれないが、そんなものは幻影に間違いない。
焦燥に駆られるオレの視界に、ふとよく見知った顔が通りすがった。
あそこにいるのは…ティロちゃんか?
普段なら絶対にオレの味方にはなってくれそうもないが、今は非常事態だ。
いくらティロちゃんでも、友人として華ちゃんが連れ去られるのを黙ってみているはずがない。
「ティロちゃん!!!」
「にゃ?いつきかにゃ?そんなところで何寝てるにゃー」
「オレの事はどうでもいいっ!それよりも紗夜宮を止めてくれ!!
華ちゃんと無理矢理駆け落ちしようとしているんだっ!!」
 自分を省みず華ちゃんの無事を願うオレの訴えに、ティロちゃんが真顔になる。
「駆け落ち…華呼、本当かにゃ?」
「はい!落ち着いたら招待状を書きますから、ティロちゃんも結婚式には来てくださいね」
 くそ、紗夜宮の不意打ちで受けた傷の出血がいよいよ激しくなってきたようだ。
嬉しそうに頬を染めている華ちゃんの幻覚が見えるとは…!
「にゃ。わかったにゃ。芹香、華呼をよろしくにゃー」
「えぇ、わかっているわ」
 って、だからちょっと待ったーーー!?
「それでいいのか、ティロちゃん!紗夜宮だぞ?女同士だぞ?オレが彼氏だぞ?」
「ティロちゃんは華呼が幸せならそれでいいにゃ。
芹香の事はよく知らにゃいけど、華呼が幸せそうなら文句はないにゃん。
っていうか、いつき以外とならきっと華呼は幸せになれると思うにゃー」
 オレ以外ならって、どんだけ低いんですかオレの評価ー!?
「自分の胸に手を当てて考えてみるといいにゃ」
素直に両手を胸に当ててみる。
「心当たりはありません」
 オレほど紳士で好青年はなかなかいないと思う。華ちゃんは幸せ者だよな。
「寝言は寝て言うものにゃん」
っていうかティロちゃんさっきから心の声読んでないか!?
「人の恋路を邪魔するやつは猫パンチで飛ばされろ、にゃ!」
「邪魔してるのは紗夜m…待て、話せばわk…!?」
どぐしゃーーーーーーん!!!
炸裂する猫パンチ。
反論をする暇もなく、オレは遥か彼方へ吹き飛ばされていた。



「…守。」
「う…」
「…珂守。玖珂守!
一体どうしたんだよ、こんなところで!大丈夫か!?」
 気がつくと、オレは見知らぬ路地で霜月に助け起こされていた。
男に助け起こされるって言うのもあまり嬉しいシチュエーションじゃないよな。
…なんて考えてる場合じゃない!
紗夜宮から華ちゃんを助け出さなければ!!
ここで霜月に会えたのはむしろ好都合。
ずっと華ちゃんとの仲を応援してくれていた霜月なら、きっとオレの力になってくれるだろう。
オレは、霜月に今までの事情をざっと説明する。
「…芹香様が?」
「ああ。それでオレは今から華ちゃんを救出すべく紗夜宮を探さなければならないんだ」
「そうか…それは仕方ないな」
「ああ、大変だったぞ。何しろ紗夜宮は嫌がる華ちゃんを無理矢理剣で脅し…って、え?」
 おかしい。
何か今ありえない単語が聞こえなかったか?
「今、大変だったな、って言ったんだよな?」
「いや?芹香様なら、仕方ないよな。きっと誰よりも華呼を幸せにしてくれるよ」
 超真顔で言い切る霜月。
その瞳がどこかうっとりとしているような気がするのは気のせいか?
「芹香様は本当に素晴らしい方だからな。
だから…いくら玖珂守と言えども芹香様の邪魔をするというなら…」
じゃきん。
念を込められた霜月の手甲からいかつい爪が伸びる。
「俺がここで止めさせてもらう…ッ!!」
 静かに呼吸を整えて、構えを取る霜月。
ヤツは…本気だ!!
「く…っ」
 距離をとり、こちらも身構える。そして…
「あっ!あんなところに紗夜宮が!!!」
「え?」
…ダッシュ!!!
霜月が気を逸らした隙をついてオレは速やかにその場を離脱した。
一刻も早く華ちゃんを助けに行かなければならない今、無駄に時間を費やすわけにはいかないからな。
断じて逃げたわけじゃないぞ!!



「紗夜宮ーーーーーーー!!!!」
ばーーーん!と扉を開けて叫ぶ。
居並ぶ参列者の視線が一斉にオレに向く。
「やっと突き止めたぞ…華ちゃんは返してもらうっ!!」
 三回転半ひねりの末に、びしぃっとポーズを決め言い放つ。
ここは地方の小さな教会。
ここで紗夜宮が嫌がる華ちゃんと無理矢理結婚式を挙げようとしているという情報を得て、オレはここにやってきていた。
「華ちゃん、助けに来たぞ。オレが来たからにはもう安心だからな!!」
「いつきくんも芹香先輩との結婚を祝いに来てくれたんですか?」
 …くそ、まだ幻聴が聞こえる!
さてはこれは誰かの幻惑魔術か!?だが、オレの華ちゃんへの愛はそんなものに負けはしない!
「…華さんは私が幸せにする。そう言ったはずよ」
 す、と紗夜宮が一歩前に出る。
「悪いが、それはオレの役目だ。紗夜宮、お前は、オレに勝てないっ!!」
叫んでオレは、持っていた袋を危険のないようにそっと紗夜宮に投げつける…!!!
「…!!!こ、これは…!!!」
「みー?」
 紗夜宮が受け取った袋の中から、可愛らしい子猫が顔を出す。
「ね、猫…!!!」
 紗夜宮の膝から力が抜ける。
「芹香先輩!?芹香先輩っ!!!」
 華ちゃんの叫びも耳に入らないように、紗夜宮はうっとりとして子猫をなで続けている。
ふ。さすがの紗夜宮も子猫の超魅了の前には無力だったようだな…!!
これで華ちゃんを取り戻すのに、何の障害もない…!
「…考えたね、いつき君。猫好きの芹香ちゃんを猫で無力化、か。
でも、私はそうはいかないよ?」
「ゆ、悠姉!?」
 そう。
何の障害もなくなったはずのオレと華ちゃんの間に一歩進み出たのは、恐怖の暗黒女帝、悠姉!!
「…いつきくん、今なんてナレーションをいれたのかな?(にっこり)」
 よ、読まれてるー!?
こ、こここここは何か褒め言葉を言わなければ!!!
「きょ、今日も笑顔が素敵ですね!!」
 主に黒さ絶好調と言う意味で。
「どういう意味で言っているのかは敢えて聞かないけど…猛毒と石化ならどっちが好みかな?」
 ど っ ち も い や で す。
「というか、悠姉!どうして悠姉が!?」
「やだなあ、いつきくん。おねーちゃんはいつでも可愛い妹の味方なのですよ?
華ちゃん、この結婚式をずっとずっと楽しみにしてたんだから」
にっこり。
オレの脳裏に葬送曲が流れ始める。
っていうか、ラスボスが悠姉なんて聞いてないーーーーーーっ!?
最強最悪のラスボスを前に、オレの脳裏は絶望に塗りつぶされていく。
だが…しかし。
華ちゃんは…華ちゃんだけは!
「華ちゃんは…オレが幸せにする…っ!!」
決意を秘めたオレは悠姉に向かって駆ける…!!
そして次の瞬間にはジャンピング土下座で悠姉の許しを請うのだった…。




「…起こしてあげた方がいいんでしょうか」
 華呼は自分の膝上で唸り続けるいつきの顔を眺めながら少し途方にくれていた。
デートの途中。公園の芝生の上にシートを敷いて、お弁当を食べた後。
いつきが眠り込んでしまってから、もうかなりの時間が経っている。
自分の膝の上に倒れこんできた時には、驚きと恥ずかしさのあまり思わずいつきの頭を投げ捨てそうになったのだが。
調子に乗ったいつきの悪ふざけやからかいなどではなく、どうやら純粋に疲れて眠ってしまったらしい。
最近ずっと忙しそうにしていたのは華呼も良く知っている。
そんな中こうして自分との時間を作ってくれた事にも、多少の無理があったのかもしれない。
そう思うと起こすに起こせなくなってしまい…そのまま今に至る。
しかしながらいつきは終始うーん、うーんと唸っていてお世辞にも快適に眠っているとは言えない状態。
(私の膝枕…そんなに気持ちが良くないんでしょうかっ)
 などという思考が脳裏をよぎって、華呼は一人顔を赤くする。
幸いにも、公園に人気はなく、だからこそこうして膝枕をしたままでいられるのだが…。
さすがに日も翳ってきた。いつきも苦しそうだし、そろそろ起こすべきなのかもしれない。
そう思い、いつきの肩に手を伸ばしかけた時。
「…華ちゃんは…オレが幸せにすr…むにゃ…」
「~~~っ!?」
 一瞬で顔が真っ赤に染まる。しばしの硬直。そして。
「…あと少しだけですから、ねっ」
 優しく微笑み、華呼は延ばしかけていた手でそっといつきの頭を撫でる。
それを感じてか、ようやくいつきは安らかな表情で寝息を立て始めるのだった…。



おしまいw




マスター:どっかの背後
作成日:2010/05/16
得票数:いまいち18
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