トミーウォーカーのPBW「シルバーレイン」のPC、アストラム・ヒッペアス(b52617)・霜月蒼刃(b52626)2名(+α)と同PBW「サイキックハーツ」のPC霜月蒼刃(d04677)・蒼城飛鳥(d09230)による日記等の雑記です。割と頻繁に背後も出てきますので苦手な方はご注意ください。基本的に背後はとっても痛い人です。
スポンサーサイト
-------- -- --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
別窓 | スポンサー広告 | top↑
告白
2009-05-06 Wed 23:00
「………」
 暗い部屋の中、ベッドに寝転びずっと天井を見上げていた。
ぐるぐると、この数日間の出来事が頭の中を回っている。
最初は、多分、あの一言から。




「人を好きになる資格のない人間が誰かを好きになってしまったら、どうすればいいんだろうな」
 いつものように、授業の情報交換をしつつ華呼の相談を聞いていた、ある日の事。
楽しそうに、時に恥ずかしそうに。玖珂守のことを語る華呼の話を微笑ましく聞きながら、俺はそんなことをポツリと漏らしてしまっていた。
…相手が、華呼だったからかもしれない。
絶対に誰にも悟られる事のないまま感情を殺してしまうつもりでいたのに、そんな悩みを口にしてしまったのは。
唐突な俺の言葉に、華呼は一瞬きょとんとして眼を瞬かせ、そして。
――さらりとこう言った。
「人を好きになる資格のない人間なんて、いませんよ?」
「…え?」
「どんな形であれ、人が人を好きになるのは当たり前ですし、それがないと生きて行くのはとてつもない苦行になってしまうから…。
それに資格なんていらないと思います。
資格というなら、生まれた時から持っていますし、何をもってしてもそれを剥奪されることはありません」
 きっぱりと、華呼は言い切った。
どこか自分に言い聞かせるかのように、一言一言を噛み締めながら。
「…でも…。
資格はあったとしても…その気持ちが相手にとって迷惑にしかならないとわかっているなら。抑え込むべきじゃ、ないのかな」
 発するべきではない言葉が、また口から出てしまう。
…さすがに、俺が自分のことを言っているとわかってしまったのだろうか。
華呼はしばし無言で俺の目をじっと見つめた後、躊躇いながら、口を開いた。
「わたしは、受け入れられるかどうかはさておき、好きになってもらえたら嬉しいと思いますけど。 だって『好き』って、すごくきれいで暖かい気持ちだと思うし。
でも、好意を示すというのは、それを伝えたり表現したりというだけではないですよね。
別に押さえ込まなくても、その人の幸せを祈ったり、ほんの少しでも日々の中でその人の役に立てる何かが出来るだけでも、いいんじゃないかな。
好きっていうのは、プラスの感情だと思うから、それを無理にマイナスにしてしまうことはないと思います。
好きというか…愛情とか、は、形も色々ありますし。
家族を大切にするような気持ちとか、友愛とか、道に咲く花を愛しいと思う気持ちとかっ。
そういう、違う想いに変えて、大事に想うことも出来ると思う」


 華呼のその言葉を聞いて。
ただ殺すしかないと思っていた俺の心の中で何かが変わった。
もしも俺に、誰かを好きになることが許されるのなら。
無理にこの想いを殺してしまう事は、ないのだろうか…?
『彼女』のことを想う気持ちは、俺にとってやっぱり大切なもので。
例え想い続けることは許されないとしても。
殺したり、歪んだものにしたくはなかった。
だから華呼の言葉で…ほんの少しだけ、心が楽になった。
ただ、彼女の幸せだけを祈って、側にいられればいい。
いつかほんの些細な事でも、彼女の役に立てれば、それで。

 だけど。
そんな一時の心の平穏もすぐに崩れてしまった。
『人の迷惑になりたくなくて喋らないで我慢するより、わがままでも自分の話を届けられた方が納得出来る』
 静かに語られた一言。
俺に言われた言葉じゃない。だけど、自分に言われたかのように、胸を衝かれた。
これだけがきっかけだった訳ではないけれど。
俺はまた気付いてしまったのだ。
彼女の幸せだけを祈って、側にいられれば?

――嘘だ。そんな風に、まだ割り切れてなんかいない。

いつも、GTに行く時は彼女の力を借りていた。
だけど、この感情を自覚してからは一度だって一緒に行ったことはない。
学校でも、敢えて話しかけはしなかった。
…怖かった。側にいることで抑えきれずに、この気持ちが零れてしまうのが。
このまま行けば、きっと俺はいつか抑えきれなくなる。
そんなどうしようもない最悪の状態で想いを歪めてしまうより。
わがままでも、今ここで告げて終わりにしてしまった方がいい。
そんな風に、思って。


――そして、俺は。
彼女に想いを、告げた。
過去の罪から、本当は告げるべきではないと思っていたことも。

…彼女は、俺の罪を赦すと言ってくれた。
もちろん、そんなことで罪が消えるはずもなく、何も変わりはしない。
それを承知の上でそれでも尚、俺を赦すと言ってくれた、その優しさに。
俺は彼女の事が本当に好きなのだと今更ながらに実感してしまった。

 けれど、もちろん。
彼女の心に、俺はいない。
彼女は言葉を選びながら、やんわりと、それでいてきっぱりと。
俺の想いを、拒絶してくれた。
――これで、終われる。
必死で抑えていたときのように歪んでしまうことなく、すっぱりと。
彼女の優しい心に負担をかけてしまったことだけが、やっぱり申し訳がなかったけれど。


 そこまで記憶をたどった時、部屋の入り口でどかどかと無遠慮なノックの音が響いた。
「おい蒼刃。いるんだろうが。さっさと開けやがれ!!」
 ノックの音と同じくらいに無遠慮な大声。
ドアを開けるまでもなく、向こう側にいるのが誰なのかわかる。
「…アストか。すぐに開けるからちょっと待ってくれよ」
 ベッドから起き上がり、ドアへと向かう。
ドアを開けると、予想通りの仏頂面がこちらを睨むように立っていた。
「一体なんなんだよ?」
 俺の問いかけに、アストはずい、と何かの箱と袋を目の前に突き出した。
「付き合え」
「…は?」
 ぽかんとする俺を他所に、アストは勝手に部屋に入ると、どっかと絨毯に腰を下ろした。そして袋の中から缶コーヒーを取り出すと一本を俺に投げて寄越した。
「いつまでそこででくのぼうみたいにつったってんだよ。座りやがれ」
「いや、ここ俺の部屋なんだけどな…」
 缶コーヒーをキャッチして、呆れながらドアを閉めると、俺はアストの向かいに腰を下ろした。俺が腰を下ろしたのを確認して、アストが箱を開ける。
「これは…チョコマフィンか?」
「…こんな甘ったるそうなもん、俺一人でこんなに食えねぇからな。付き合え」
「…食べきれないものをなんでわざわざ買うんだよ…」
呆れたように言う俺の言葉に、アストは少しだけ目を逸らした。
「…俺が買った訳じゃねぇよ。貰いもんだ」
「貰いものって…誰から?」
「知るか」
「知るかって…お前が貰ったんだろう?」
「いちいちごちゃごちゃうるせぇな!付き合うのかつきあわねぇのかどっちだよ!?テメエが食わねぇなら仕方ねぇ。俺が何とか全部胃に流し込むぜ!」
 言うなりアストはマフィンを一つ無造作につかむと、大口でガツガツとかぶりついた。
いきなりのアストの行動に半ば呆れつつ、俺もマフィンに手を伸ばす。
「あぁ、いや。折角だしありがたくいただくけどな。
…貰い物にしたってお前が甘いものなんて…。…甘い、物…?」
 不意に。
過去の記憶が蘇る。
あることが原因で、ぼんやりしてしまっていた時期。
その時に、『疲れているときは甘いものがいい』と、そんなアドバイスを貰った事があったのだ。
何故かその言葉と目の前のお菓子が頭の中で一本につながる。
根拠はない。けれどそこに何故か確信のような物を感じて。
思わずじっとマフィンを見つめてしまう。
「…まったく。こっちは散々わがままを言って迷惑をかけたって言うのにな。
そんな相手の心配をするなんてどこまでお人よしなんだよ…。
しかもまさか、俺の告白はお疲れ扱いって事じゃないだろうな?」
 苦笑を浮かべながら、空いた方の手で顔を抑える。
「あぁ、くそ!やっぱ甘ったりぃ!!やってらんねぇな!!」
顔を片手で隠したままの俺を他所に、アストはマフィンをコーヒーで一気に流し込むと、不機嫌そうにそのまま絨毯へひっくり返った。
それはきっと、アストなりの気遣いで。
アストの視界から外れた俺の頬をすっとひとすじ、雫が伝って落ちる。
俺はそれをそのままにそっとマフィンを一口かじった。
「…そんなに甘くないだろ、これ。ほろ苦いくらいだぞ」
かすかに震える声でそう呟いて。
……声を殺して、泣いた。
俺の想いは彼女の迷惑にしかならない。
俺では彼女を幸せになんか出来はしない。
だけど、それでも。

――やっぱりすぐには、この想いは消せない。
そうしようとすれば結局は歪んでしまうだろう。
だから、今は少しずつ。
華呼の言っていたように、この想いを違う方向へ向けていこう。
無理に殺さず、抑えず、その方向だけを変えて。
いつか彼女への想いは友情や親愛だと言えるように。きっと。
彼女を好きになったことを、後悔だけはしたくないから。








そんな訳で、無駄に長々と書いてみました。
蒼刃の失恋、その次第です。
きっぱりすっぱり振られてきました。いい人で終わるタイプとしての面目躍如です。
内容がめっさ恥ずかしいけど気にしない!(ぁ)
…。
……。
…嘘です。
ごめんなさい、気にします…せめて生暖かい眼で見るにとどめて置いてください…orz
上に一杯記事載せたからすぐに流れてきっとあまり気付かれないだろうと信じつつ。
唐突な相談に真摯に答えてくれた華ちゃんはどうもありがとうございました。
文章がいつにも増して意味不明で微妙なのはSSにしようと思って用意した過去話とかではないいからと言い訳してみたり。
背後にも予想外の出来事が重なっての展開でした。
でもちょっとだけ蒼刃には謝りたい…。
ちゃんとRPをしてこの結果になったつもりだけど、背後のちょっとした破滅的テンションにひっぱってしまった気がしないでもなかったり。敢えて失恋に急ぐというか。テンションで生きてる背後でごめんよ…。
ともあれうちのヘタレの片想いに付き合ってくださった某方には多大なる感謝を。
本当にどうもありがとうございました(ぺこり)

アスト「…って言うか本当にこれで終わりなのかよ?」

…何が?

アスト「諦めないって選択肢はねぇのかって言ってんだよ。
男ならもっと全力尽くしてから散れってんだ」

…いや、これ以上迷惑かけるのは背後としても心苦しいし。
蒼刃の性格からしてあいつの内部だけで諦めない方向へ思考が向くと思うか?

アスト「…無理だな。あのヘタレぶりじゃ。…仕方ねぇか」

と、言うわけでウェルカム、冬!(ぁ)うん、これでこそ蒼刃(ドS…)
あ、ちなみに例の如くこの辺を結社やチャットに持ち込むつもりはありません。
そういう系統の会話が続いた場合RP上ため息の一つくらいはつくかもですが、自分から話しだすことはありません。基本的に仲間の前ではいつもどおりなはずです。
ただ、それとは無関係に背後のテンション的にしばらくは10人以下のまったりモード時のみの入室になるかも、ですが。
BUも真面目モードでしたが今はまた女装に戻りましたし(笑)
哀愁はただ心に秘めて、皆の笑顔を望んで生きるべし。それが私の漢の美学!(何)
というわけで弄られ役としてこれからも強く生きてくれ、蒼刃(笑)
別窓 | SS | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑
<<大事バトン(蒼刃→白銀) | 蒼月騎星 | 大事バトン(蒼刃→流火)>>
この記事のコメント
コメントの投稿
 
 
 
 
 
 
  管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック
トラックバックURL

FC2ブログユーザー専用トラックバックURLはこちら
| 蒼月騎星 |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。